「介護アテンド職」という職域
令和6年2月27日
「介護職員の働きやすい職場環境づくり」について
その事例集がまとめられました。
⇒介護職員の働きやすい職場環境づくり取組事例集(pdf資料)
事例集の中では
介護ロボットやICTの導入などが
特に優れた取組として表彰されていますが
個人的に気になるものとして
京都府京都市北区にある地域密着型介護老人福祉施設
「地域密着型総合ケアセンターきたおおじ」の
”介護アテンド職の導入”
という取組があります。
取組の概要としては
• 介護職とは異なる多角的な視点で利用者の暮らしをサポートすることで、利用者の生活の質を向上させる地域住民による非専門職「介護アテンド職」を導入した。
• 介護アテンド職の存在により、介護職が安心・集中して専門的なケアに従事することができるようになった。
• 最近では、介護アテンド職の口コミにより地域の高齢者の相談があるなど、法人の認知度や信頼度が高まっている。
という内容でまとめられています。
厚生労働省の
介護人材確保の対策として
介護職場の補助的な業務を行う
介護助手の導入
などが検討されていましたが
「介護アテンド職」については
介護助手のような”補助的な業務”とは異なり
介護専門職との上下関係を作らない
という部分が
ポイントになっているようです。
例え業務内容は同じだとしても
補助的な役割として求められる業務よりも
専門職として
しっかりと役割を与えられたほうが
仕事に対するモチベーションも
大きく変わりそうです。
もちろん
「介護アテンド職」という職域に対する
法人内での共通認識や
介護専門職の関わり方など
ポイントになる部分は多くあるかと思いますが
「介護アテンド職」
という名称を考えるところから始めたことが
素晴らしいことと思います。
介護職員の働きやすい職場環境づくり
だけでなく
介護人材確保のための新たな職域としても
広く活用されそうです。
今後の
介護業界全体の中でも
「介護アテンド職」という言葉が使われる機会が
増えてくるかもしれませんね。
投稿者プロフィール
- 2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。
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