デイサービスでのオンライン診療

青森県のデイサービスで

オンライン診療を開始した

ということがニュースになっていました。

青森県の中泊町総合福祉健康センター「湯らぱーく」内にある、デイサービス事業所「ワイズ・パーク青森中泊店」で29日、青森市の小松整形外科スポーツクリニック(小松尚院長)のオンライン診療が始まった。利用は同クリニックの再来患者に限定されるが、遠距離通院の負担軽減と、通信機器の操作に不慣れな高齢者などのために事業所職員が端末設定の受診サポートもする。介護事業所の施設を利用した集団オンライン診療の実施は、県内初という。

デイサービスで青森県初のオンライン診療(陸奥新報)

近くのクリニックを受診するのに

車で1時間以上かかる

 

高齢者一人では

通院はめちゃくちゃ大変

という地域では

オンライン診療の活用は

かなり有効かと思います。

 

ただし

デイサービスでオンライン診療を実施する場合

※ 通所介護事業所等が自ら医療提供を行うこと及びオンライン診療時に、診療の補助行為や通常医療機関に置いているような医療機器の使用等がなされる場合などは、診療所の開設が必要となります。例えば、オンライン診療時に、看護師等が採血等をする場合は、診療の補助行為に含まれます。
※ 高齢者のニーズに対応するサービス(介護保険外サービス)として、通所介護のサービス提供時間外に、通所介護の職員が職場の ICT 機器を使用する等、利用者のオンライン診療をサポートする場合には、利用者からの同意を取得し、介護保険サービスと明確に区分した上で、保険外サービスとして可能です。

適切なオンライン診療の推進について(pdf資料)

 

という注意点もあり

介護事業者にとっては

制限となるような条件もあります。

 

特に

サービス提供時間外での対応が必要

となると

 

オンライン診療をサポートする職員の配置

職員の勤務時間の延長

デイサービスの送迎時間のずれが発生し

残業代が発生する可能性もあります。

 

デイサービスでオンライン診療を実施するためには

オンライン診療ができる環境整備だけでなく

人員配置や人件費増

などの課題もありそうです。

 

青森県のデイサービス以外でも

オンライン診療を実施している事業所も

あるかと思いますので

どのように対応しているのか

参考にしてみたいです。

 

 

投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。

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