介護にかかわる費用は増加しています
7月3日、厚生労働省は
2018年度の介護保険事業状況報告を発表しました。
前年度比を簡単にまとめると
65歳以上人口 | 介護認定者数 | 認定者割合 | 保険給付額 | |
2018年3月末 | 3,488万人 | 641万人 | 18.3% | 10兆2,188億 |
2019年3月末 | 3,525万人 | 658万人 | 18.6% | 10兆4,319億 |
増減 | 37万人増 | 17万人増 | 0.3%増 | 2,131億増 |
高齢者数の増加にともない介護認定者数が増えるのは
自然な流れとも言えますが
認定者割合は、できるだけ減少させたい数値です。
認定者数、認定者割合の増加が
保険給付額の金額を増加させ
その結果、私たちの介護保険料の費用負担にも影響していきます。
認定者割合増加の要因としては
75歳以上の後期高齢者数の増加が考えられます。
65歳~75歳までの人を前期高齢者
75歳以上の人を後期高齢者
と呼びますが、
2019年3月末時点で
前期高齢者が1,730万人
後期高齢者が1,796万人
となり、過去の統計上、初めて後期高齢者の数が前期高齢者を上回ったとのことです。
年齢層が上がれば上がるほど、介護認定を受けている割合は高くなりますので、
その結果が数字にも表れていると考えられます。
そして、少し先のことを考えると
団塊の世代(1947年~1949年生まれ)の方々が
今後、続々と後期高齢者となっていきます。
ますます後期高齢者人口は増えていきます。
これから同様のペースで
認定者数が増え、保険給付額も増加していけば
私たちの負担額も増えていき、生活にも影響が出てくるかもしれません。
そもそもの介護保険制度自体を大きく見直す必要が出てくるかもしれません。
介護が必要になったとき
介護者を支える環境を整えることはもちろん大切ですが、
それと同時に
いつまでも元気でいられるように
介護が必要にならないための環境作りに
力を入れていく必要があります。
いくつになっても元気でいられるように
健康に関する情報など全国で共有し
元気高齢者であふれる社会にしていきたいですね。
投稿者プロフィール
- 2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。
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