介護保険最新情報vol.1266

令和6年5月31日

厚生労働省より

”がん等の方に対する速やかな介護サービスの提供について”

という通知が出されました。

介護保険最新情報vol.1266(厚労省)

今回の通知では

がん等の患者に対して

速やかに介護サービスを提供するための

対応についてなど

まとめられています。

 

通知文の冒頭では

がんや臓器不全の末期等、末期の状態であって、心身の状況が急激に悪化する方を含め、介護サービスの提供に急を要する方については、要介護認定申請にもとづき速やかにサービス提供が開始されることが求められます。
一方、厚生労働省委託事業「がん患者の療養生活の最終段階における実態把握事業」における調査報告書によると、死亡前6ヶ月間に介護保険を「一回も利用したことがない」と回答した20,807名のうち、4,849名(23.3%)が「申請したが利用できなかった」、1,565名(7.5%)が「介護保険を知らなかった」と回答しています。また、「申請したが利用できなかった」と回答した4,849名のうち、2,413名(49.8%)が「介護認定に必要な調査を受ける前に患者さまが亡くなられた」と回答しています。
このため、特にがんの方等のうち、急速に病状が変化する方については、要介護認定(新規、区分変更)手続き及び速やかな介護サービス開始について特段の配慮が求められます。

と示されています。

 

介護サービスについては

全国的に整備されてきている状況かと思いますが

 

それでも

介護保険を知らない人

介護認定の申請をしても

サービスを利用できなかった

という人が一定数いるようです。

 

今回の通知の中では

主には

要介護認定手続きと

速やかな介護サービスの開始

についてまとめられていますが

 

そもそも

介護保険を知らない人がいる

という事実に対しても

しっかり周知できるよう

対応が必要になりそうです。

 

情報がなかったために

困ってしまった

という人が増えないように

情報発信の機会も

考えていく必要がありそうです。

 

 

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投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。