介護拒否は当然のことと考える
”介護疲れ”による
殺人事件・心中事件の背景には
親の『介護サービス拒否』がある
という記事が掲載されていました。
⇒背景にあるのは親の『介護サービス拒否』(カンテレNEWS)
記事を読んでいただくと
”介護疲れ”による殺人事件・心中事件は毎年平均39件
“9日に1件”のペースで発生
という
なかなかショッキングな内容も書かれています。
『介護サービス拒否』の理由を考えてみると
自宅に第三者が入ってくるのは
誰でも不安だし
施設に行って1日過ごすよりも
自宅にいた方が気楽で安心です。
そう考えると
介護サービスの拒否があるのは
すごく当然のこと
と言えるかもしれません。
介護拒否を当然のことと考えて
事前にどんな準備ができるか
いざ拒否をされたとき
どう対応するか
という手段をいくつか知っておくと
あわてずに対応できるかもしれません。
まず第一に
自分ひとりでなんとかしようとせず
必ず相談することが大切です。
高齢者の相談窓口として
「地域包括支援センター」という場所が
全国に設置されています。
まずは
「地域包括支援センター」に相談しましょう。
そして
事前準備としてできることは
記事にもあるように
本格的に介護が必要になる前に
家事代行サービス等で
第三者が入ることへの抵抗感を下げておく
という方法もあります。
要介護状態になった場合には
介護サービスを利用するなど
早めに将来のことを話し合うだけでも
抵抗感は下がるかと思います。
実際に拒否があった場合には
あらためて地域包括支援センターに相談する
1回でうまくいかなかったとしても
繰り返し話をすることで
気持ちに変化が出る場合もあります。
また
話をする相手を変えたり
タイミングをみて話をすることも
大切になります。
家族が話をしてだめなら
ケアマネジャーに話をしてもらったり
主治医から話をしてもらったり
あなたが言うなら1度使ってみるか
というタイミングがあるかもしません。
介護拒否があるのは当然のこととして
あきらめずに時間をかけて
サービス利用につなげていく
という意識も大切です。
介護で困ったことがあれば
絶対にひとりで抱え込まず
必ず誰かに相談してみてください。
投稿者プロフィール

- 2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。
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