介護職員の離職率減少の要因

介護分野における人材確保

職場環境の改善やサービスの質向上のため

 

介護事業所における

雇用や労働の実態を調査する

「介護労働実態調査」が行われています。

 

7月10日には

令和5年度の「介護労働実態調査」の結果が

公表されました。

介護労働実態調査(介護労働安定センター)

調査内容としては

事業所を対象に
・採用率と離職率の動向
・介護ロボット・ICT機器の導入状況
・外国人労働者の状況
など

労働者を対象に
・勤務実態
・仕事に関する意識
・仕事を辞めた理由
など

が調査されています。

 

調査結果の資料には

トピックスとして

1.人材の確保・定着の状況 ― 依然として人材不足感が強いが離職率は低下傾向

2.採用と職場定着を促進する要因 ― 労働者及び離職率が低下傾向にあるとする事業所にとって、職場の人間関係改善が職場定着の最大の要因

3.労働者の就業実態と仕事に対する意識 ― 「仕事の内容・やりがい」に関する満足度が高い

という内容がまとめられています。

 

介護職員の離職率については

これまで

全産業と比較しても

高い割合となっていましたが

 

2020年度以降は

減少傾向が続き

2023年度は13.1%と

全産業と比較しても

低い水準となっています。

 

離職率低下の要因としては

”職場内の人間関係”が

大きく影響しているようです。

 

介護人材確保の施策として

処遇改善や業務の効率化など行われていますが

まず第一に見直すべきは

”職場内の人間関係”なのかもしれません。

 

離職率が高いことで

悩んでいる事業所については

職場内の人間関係について

あらためて見直してみると

課題や改善策が

見えてくるかもしれないですね。

 

 

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投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。