令和6年の認知症に係る行方不明者数
警察庁が公表した
令和6年に届出のあった
認知症の行方不明者の数は
全国で1万8121人だった
とのこと
警察庁では毎年
行方不明者の届出状況をまとめており
「認知症に係る行方不明者数」についても
公表されています。
警察庁によりますと、認知症やその疑いがあり、行方不明になったとして、去年、全国の警察に届け出があったのはのべ1万8121人で、前の年よりも918人減りました。
都道府県別では、大阪府が2086人で最も多く、次いで神奈川県が1907人、埼玉県が1812人、愛知県が1476人、兵庫県が1454人などとなっています。
届け出のあった1万8121人のうち、93%にあたる1万6877人は去年のうちに生存が確認されましたが、491人は亡くなった状態で見つかりました。
⇒認知症 去年の行方不明者 死亡の7割以上が5キロ圏内 警察庁(NHKニュース)
ニュースだけみると
前の年よりも減ったんだから
良かったね
という人もいるかもしれませんが
その数を考えてみると
1年に18,121人
ということは
1日平均にすると約50人
毎日50人の認知症の人が
どこかで行方不明になり
届出が出されている
ということになります。
もちろん
届出が出されていなくても
一時的に行方不明になっているケース
届出が出されても
見つからずに捜索が続けられているケース
等も考えると
恐ろしい数に感じます。
警察庁の資料では
平成27年からの
認知症に係る行方不明者数の
推移がまとめられています。
平成27年から令和5年まで
右肩上がりで増えていた数が
令和6年に減少した
ということを考えると
認知症の行方不明時の対応
行方不明を未然に防ぐための対策
なども効果を示しているのかもしれません。
そうはいっても
その数は
まだまだ多く
今後の認知症の方の数も
増加が予測されている中では
さらなる予防や対策
地域住民の認知症に対する理解なども
進めていく必要がありそうです。
投稿者プロフィール

- 2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。
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