名所・旧跡をリハビリテーションに役立てる

京都にある佛教大学の赤松智子教授は

名所・旧跡をリハビリテーションに活用しようと

実証研究や新たな取り組みに挑戦しているようです。

京都の豊かな名所・旧跡を リハビリテーションに役立てる(佛教大学)

 

具体的には

パーキンソン病のリハビリの一環として

京都の名所・旧跡を訪問する

「ウェルネスツーリズム」を企画・実践したり

 

名所・旧跡をリハビリに活用する人が

体調や状態に対応できる環境があるか

事前に知ることができるよう

ウェルネスツーリズムに活用できる施設マップの作成

なども行ってるようです。

 

施設マップには

砂利道、坂道、階段など道の状態はもちろん

その距離や階段が

ひと目でわかるようピクトグラムで描かれており

砂利の粒の粗さ

坂道の傾斜角度やスロープの有無

階段の段差の高さまで測定し

専門家の視点で難度も色分けされているとのこと。

 

サイト上には

伏見稲荷大社の施設マップが掲載されていますが

こんなマップが

全国各地の名所・旧跡、観光地にあれば

足腰の不自由な方、杖を使う方、車いすを使う方なども

外に足を運びやすくなるのではないかと思います。

 

 

またサイト内には

注目に値するのは、実施前後の参加者の行動の変化である。「名所・旧跡の訪問日が決まると、当日に備えて毎日散歩に出かけ、リハビリや服薬にも熱心に取り組むなど、日常生活に変化が見られました」と赤松教授。さらに3ヵ月後の聞き取り調査でも、「外出頻度や家族との交流が増えた」「新たに北海道旅行を計画し、それに備えて毎日歩いている」など、前向きな行動が見られたという。「車いす生活で外出もままならなかった方が、20年ぶりに新幹線に乗り、故郷で墓参りを果たしたというお話も聞きました」。この結果から、「ウェルネスツーリズム」がパーキンソン病の人の病気由来のストレスを軽減し、QOLの維持・向上に効果があるだけでなく、本人が健康や生活を見直し、行動を変容することにもつながることを明らかにした

という記載もあります。

 

1つのきっかけで

その人の日常生活にも

プラスの効果が働く様子がうかがえます。

 

観光地などにとっても

施設マップを上手く活用することで

新たに人を呼ぶきっかけにできるかもしれません。

 

この京都の施設マップ

上手く活用することで

人も地域も

元気にできそうな気がします。

 

 

投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。

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