地域のつながりで認知症による行方不明を防ぐ

警察庁によると

令和6年に届出のあった

認知症の行方不明者の数は

全国で1万8121人だったとのこと

令和6年における行方不明者届受理等の状況(pdf資料)

1年間に18,121人

1日平均にすると約50人

 

毎日50人の認知症の人が

どこかで行方不明になり

届出が出されている

 

と考えると

なかなか大きな数字に

感じてもらえるかと思います。

 

 

警察庁の資料では

行方不明者の早期発見・保護のためには

GPS機器等による位置情報の早期把握や

無人航空機(ドローン)による捜索が効果的である

とありますが

 

GPSやドローンなど

機器の活用だけでなく

 

地域住民の

認知症への理解を進めることもまた

行方不明対策として

非常に有効になるかと思います。

 

地域の方々による

”見守りの目”というのは

めちゃくちゃ大切です。

 

 

例えば

パジャマ姿で外を歩いている

季節に合わない服装をしている

雨でも傘をささずに歩いている

スリッパで外出している

裸足で歩いている

などなど

 

ちょっとおかしいな?

と思ったときに

「今日はどちらまで行かれるんですか?」

などと優しく声をかけられるかどうかは

行方不明を未然に防ぐための

大きなポイントになります。

 

普段のつながりがないと

おかしいな?

と思っても

なかなか声をかけづらい

という場面もあるかと思います。

 

日常的なつながりがあれば

ちょっとした変化にも気づきやすく

ちょっとした変化に気づいたときに

声をかけやすくなります。

 

 

地域のつながりは

認知症による行方不明対策

だけでなく

 

地域の防犯や災害時の対応

高齢者の孤立化の防止にも

有効になります。

 

住民同士のつながりが希薄になっている

とも言われますが

 

認知症の方が

住み慣れた地域で長く暮らすためには

地域住民同士のつながりこそ

大切になります。

 

あらためて地域のつながりの大切さを理解し

具体的に

地域のつながり作りの場なども設けられると

良いかもしれないですね。

 

 

投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。