地域密着型施設で検討したい「逆デイサービス」

鹿児島県の奄美大島にある大和村では

特養の入所者が

地域の通いの場に訪れる

「逆デイサービス」なる取り組みが

行なわれているようです。

 

大和村戸円の特別養護老人ホーム「大和の園」の入所者5人は3日、同村名音にある地域交流拠点「名音ティダの会」(重野弘乃代表)を訪ね、世話人スタッフらと交流した。久しぶりの外出と、地元の人との触れ合いに感極まったのか、入所者の涙はいつまでも止まらなかった。

特養入所者が地元へ〝逆デイサービス〟(奄美新聞社)

この「逆デイサービス」の取り組み

全施設が導入するとなると

 

そもそも入居者が

必ずしも地域住民とは限らず

さまざまな地域から入居している

という場合も少なくないかと思います。

 

一方で

地域密着型の施設であれば

基本的には

施設と同じ住所地の方しか入居できないため

 

入居者は

長くその地域で暮らしていた方

というケースが多いかと思います。

 

さらには

地域密着型サービスでは

運営推進会議の実施が義務付けられているため

 

運営推進会議を利用して

「逆デイサービス」の取り組みを行ってみるのも

面白いかもしれません。

 

運営推進会議も

施設のスペースが限られていれば

参加者も限られてしまいます。

 

地域の交流スペースを活用することで

より多くの方に参加いただき

施設サービスについても

多くの方に知ってもらう機会にできるかと思います。

 

施設側としては

グループホームの場合は

入居者は認知症のため

 

以前の知人のことは

忘れてしまっているかもしれない

という心配もありますが

 

地域の方からすれば

顔を見れるだけでも嬉しい

という人もいるかもしれません。

 

また地域の人との交流を通して

認知症に対する理解が進むかもしれません。

 

 

運営推進会議については

すでに地域の場を利用している

という施設もありそうですが

 

毎回形式的な会議になっている

という場合には

交流スペースを活用しての運営推進会議

というのも

検討してみても良いかもしれないですね。

 

 

投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。