家庭とサービス事業所との目標共有
介護サービスを利用している人は
その利用しているサービスごとに
日常生活における目標が設定されています。
例えば
立ち上がり、歩行、階段の昇り降りに関する動作
食事、入浴、排せつに関する動作
買物、調理、掃除、洗濯など家事全般に関わる動作
趣味活動、社会参加に関わること
などなど
利用者の状況に応じて
本人や家族とも相談しながら調整されます。
介護サービスと聞くと
「お手伝いをしてもらう」
「お世話してもらう」
ことをイメージする方も多いかもしれませんが
目標には
できるだけ利用者本人にできることを増やしてもらう
新たにやりたいことに挑戦してもらう
というような内容になっていることが多いです。
このサービス事業所ごとに作成されている目標
もしご家庭の中で
介護に係わる人がいるのであれば
ぜひとも家庭の中でも共有していただけると良いかと思います。
サービス事業所では
利用者本人でできるように支援しているのに
家庭の中では
介護者が全て手伝ってしまって
本人ができることを奪ってしまっている
という状況であれば
あまり好ましい環境とはいえません。
介護が必要な状態になると
どうしても
できなくなってしまったことに目が向きがちですが
できるようになったことに注目してみると
出来たことへのうれしさ
喜びの発見につながるかもしれません。
どんなささいなことでも
できるようになったことが増えれば
その分喜びにつながります。
今の介護環境が
お手伝いやお世話することが中心となっているようであれば
介護サービス事業所の目標を確認してみて
本人ができることへの支援を中心に考えてみると
日常生活がより豊かなものになるかもしれません。