特別養護老人ホームの入所申込者の状況
令和4年12月19日
厚生労働省では
第105回社会保障審議会介護保険部会が開催されました。
配布資料一覧の中には
「特別養護老人ホームの入所申込者の状況」
についてまとめられた資料が掲載されています。
特別養護老人ホームは
要介護3以上の認定を受けた方が入所できる
24時間の介護付き施設となっています。
基本的には
医療的な処置が必要なければ
最期まで入所できる施設となっており
寝たきりに近い状態の方も多く入所しています。
有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅など
民間企業が運営する施設よりも
低価格で入所できる施設になっているため
入所希望者が多く
待機が必要な状況の施設がほとんどです。
今回の資料には
令和4年度調査における
特別養護老人ホームの待機者数が示されており
39都道府県における調査の中で
23万3千人の待機者がいるとのことです。
なかなかの待機者がいることが分かりますが
平成31年度の調査と比較すると
3万8千人減ったとのこと。
また
市町村における特別養護老人ホームの稼働状況をみると、半数近くの市町村が「基本的に全ての施設で満員」と回答している一方、一部の市町村は「施設や時期によっては空きがある」と回答している。
ということも示されており
どこでもいいから入所できるところを探している
という方は
場所や環境さえ選ばなければ
待機期間無く入所できる施設もあるかもしれません。
有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅などは
インターネットで検索すると
複数の施設の空き情報など確認することができますが
特別養護老人ホームとなると
まだまだ待機になる施設が多いようです。
ただし
入所希望者の介護状態や生活状況によっては
優先的に対応してもらえるケースもありますので
入所を検討する際は
まずはケアマネジャーなどに相談いただけると
良いかと思います。
投稿者プロフィール
- 2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。
最新の投稿
- 介護事業者向け情報2024年11月21日介護保険最新情報vol.1327
- 介護事業者向け情報2024年11月20日軽度者向け介護事業の新規参入は要注意
- 介護事業者向け情報2024年11月19日軽度者に対するサービスの地域支援事業への移行
- 介護事業者向け情報2024年11月18日財政制度分科会(令和6年11月13日開催)