環境変化による認知症事例

認知症の発症や進行の原因については

生活環境や生活習慣の変化による影響が大きい

とよく言われています。

例えば

仕事を引退して毎日の出勤がなくなった

引越しをして住まいの環境が変わった

毎日一緒にいた家族が亡くなった

などが大きな環境変化と言えます。

 

すでに認知症を不安視した介護状態の場合

家のことを家族が手伝うようになり

家事を行う機会が減ってしまった

外出の頻度が減ってしまった

という習慣の変化が考えられます。

 

そういった環境や習慣の変化が

本人にとってのストレスや不安につながり

認知症の進行にもつながると言われます。

 

私自身も

実際の介護現場においては

認知症介護をする家族の話や

認知症当事者の姿を見てきました。

 

たとえ

認知症薬を飲み続けていても

環境や習慣の変化が

認知症状への影響を及ぼすケースがあります。

 

そのため

認知症薬を飲んでいるから大丈夫

というわけではなく

薬を飲んでいても症状は変化します。

 

先月

厚生労働省が新たな認知症薬「レカネマブ」を

正式承認したというニュースがありました。

 

認知症薬も

すでに複数あるため

ひとつの薬が効かなければ

別の薬を試してみたい

という人もいるかもしれません。

 

ただし

第一に考えるべきことは

本人の生活習慣や生活環境かと思います。

 

認知症が心配という方は

生活習慣や生活環境に大きな変化がないか

改善できる点はないか

あらためて見直してみることも大切です。

 

 

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投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。