薬に頼りすぎない認知症ケア

認知症の薬

というと

いくつかの種類がありますが

 

それらの薬は

認知症を治すための薬

ではなく

認知症の進行を抑えるための薬

であることを

認識いただければと思います。

認知症で困っている家族の中には

本人に薬が合ってない

別の薬を試したい

という方もいるかもしれませんが

 

薬の前に

その方の生活環境を見直すこと

家族の関わり方を見直すことを

第一に考えていただくことを

おすすめします。

 

このブログでは

たびたび紹介していますが

 

和歌山県立医科大学附属病院

認知症疾患医療センターのサイトに

『認知症のお薬について』

という解説ページがあります。

 

そのサイトでは

認知症は治療よりも療養が大切な病気です。お薬はあくまで補助だと考え、生活環境やコミュニケーションを調整することが第一です。ご本人が困っていることを具体的にリストアップして、それぞれの問題点に対してサポートできることをご家族や介護スタッフと一緒に考えましょう。ご本人の負担を軽くし、不安を少なくするだけで気力やコミュニケーションの改善がみられることも多いのです。失敗はできるだけ指摘せず、さりげなくサポートしましょう。ご本人のプライドや価値観を尊重し、笑顔で接するだけで症状は良くなります。

という記載があります。

認知症のお薬について(和歌山県立医科大学附属病院 認知症疾患医療センター)

 

私自身

認知症の方が生活する施設(グループホーム)で

仕事をしていたこともありますが

 

接し方ひとつで

その方の症状が大きく変化することを

実際に見てきています。

 

 

新しい薬が開発されたときくと

期待してすぐに試してみたくなるかもしれませんが

 

薬に頼る前に

まずは

生活環境やコミュニケーションについて

見直すことを第一に

検討していただければと思います。

 

 

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投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。