軽度認知障害の軽度とは?

軽度認知症や軽度認知障害(MCI)

という言葉がありますが

軽度とはどの程度なのか?

正直

明確な基準は分かりません。

 

厚生労働省のサイトに

軽度認知障害について

記載したページがありますが

軽度認知障害(厚生労働省)

 

内容を確認してみると

軽度認知障害(MildCognitive Impairment)は認知症そのものではありません。しかし健常な状態でもありません。認知症と健常な状態の「中間のような状態」

とあり

 

また

MCIの人は、認知機能に関して低下を感じている、同じ年代の人と比べて認知レベルが低下している、しかし日常生活を基本的には正常に送ることができるという状態を指します。ただし行きなれている場所に行ったり、使いなれた機械は使えても、新しい場所や機械は苦手になります。日常生活も、どうにか送れるものの、「テキパキ」と行うことは難しくなっている状態です。

と示されています。

 

例えば

ちょっとした物忘れ程度であれば

誰にでも起こりうることで

 

年齢を重ねれば誰しも

「テキパキ」と行うことは

難しくなるかと思います。

 

また

その日の体調や薬の副作用などでも

物忘れなどの

認知症と思われる症状が出る可能性もあります。

 

 

先日

認知症の新薬に関するニュースがありましたが

 

新薬の対象者が

軽度認知症や軽度認知障害(MCI)といった

早期段階の比較的症状の軽い患者

となっています。

 

もし

軽度認知症や軽度認知障害の人が対象

とするのであれば

 

何をもって軽度認知症とするのか

その基準を

もう少し明確にしてもらいたいところです。

 

 

そもそも

認知症予防については

薬よりも

生活環境や本人との関わり方が

重要だと言われます。

 

あいまいな基準で

薬に頼ろうとする前に

生活環境やコミュニケーションの方法など

見直すことを第一に考えていきたいですね。

 

 

Follow me!

投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。