運営推進会議の実態
運営推進会議とは・・・
介護保険法の「指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準」の規定に基づき、地域密着型サービス事業者が自ら設置するもので、利用者の家族や地域住民の代表者等に、提供しているサービス内容を明らかにすることで事業所による利用者の「抱え込み」を防止し、地域に開かれたサービスとすることで、サービスの質の確保を図ることを目的とするもの。
とされています。
運営推進会議の開催頻度については
サービスの種類によって
2か月に1回以上または6カ月に1回以上と
義務付けられています。
さらに、運営推進会議の開催後は
その内容をまとめて
事業所内で掲示したり
ホームページへの掲載などして
公表することまで定められています。
さて、その実態はというと
しっかり定期的に開催しているところもあれば
一部の事業所では
定期開催ができていない
開催自体ほとんどできていない
という状況も見受けられます。
※自治体によって、行政指導の指摘事項の中に「運営推進会議の未実施」を示しています。
また、一部の事業所では
開催しても参加者が集まらない
という状況もあると聞きます。
今現在は
新型コロナウイルスの影響で
開催したくてもできないという状況でもありますが
「地域との連携」については
これから、より一層重視される部分かと思います。
開催頻度が低い、参加率が低いエリアについては
本来の目的である
利用者の家族や地域住民の代表者等に、提供しているサービス内容を明らかにする
地域に開かれたサービスとすることで、サービスの質の確保を図る
といった意味をあらためて認識し
しっかりと地域との連携を深めていって欲しいと思っています。
また、地域住民の参加率が低いという課題については
そもそもの会議参加者の中に
市区町村の職員や地域包括支援センターの職員も含まれていますので
行政職員や福祉関係者にも協力いただき
地域住民の方に声掛けいただくのも良いかと思います。
投稿者プロフィール
- 2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。
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