有料老人ホームにおける望ましいサービス提供のあり方に関する検討会
厚生労働省では
「有料老人ホームにおける望ましいサービス提供のあり方に関する検討会」
が設けられ
4月14日に第1回
4月28日に第2回
の会議が開催されています。
⇒有料老人ホームにおける望ましいサービス提供のあり方に関する検討会(厚労省)
会議の目的は
有料老人ホームの多様な運営方法やサービスの提供実態を把握するとともに、多様なニーズに対応しつつ、運営やサービスの透明性・質の確保を図るための方策等に関する検討会を開催する。
とされ
具体的には
『有料老人ホームの運営及びサービス提供のあり方』として
・住宅型有料老人ホームにおける適切なサービス提供の確保について
・住宅型有料老人ホームと居宅介護支援事業所の関係について
・身体的拘束等や経済的虐待の増加について
・事故防止措置や事故が起きた場合の対応について
・高齢者住まいの入居者紹介について
『有料老人ホームの指導監督のあり方』として
・不適切な事業運営があった場合の規制や指導監督、違反事案の発生時の迅速な対応について
『有料老人ホームにおけるいわゆる「囲い込み」対策のあり方』として
・住宅型有料老人ホームにおける介護サービスの提供について
・特定施設入居者生活介護に対する総量規制のあり方について
などのテーマがあげられています。
去年のニュースでは
住宅型有料老人ホームの職員が一斉退職し
入居者が短期間で転居を余儀なくされた
というニュースがありました。
また
少し前には
老人ホームの紹介業者に
高額の報酬が支払われている
ということもニュースになっていました。
今回の検討会の
議論の内容にも含まれています。
多くの事業者が
適切な運営を心掛け
実践していることとは思いますが
一部の不誠実な事業者の存在により
有料老人ホームに対して
マイナスの印象を持ってしまっている方も
いるかと思います。
今回の検討会を通じて
有料老人ホームに対する基準が
厳しくなるのではないか
という不安を持つ方もいるかもしれませんが
不誠実な事業所が淘汰され
正しく運営をしている事業者に
入居希望者が集まる
と考えると
メリットもあるかと思います。
また
それぞれの事業所で
施設の運営体制について
あらためて見直すきっかけにもなるかと思います。
今回の検討会については
今後も議論が進められていく予定
とのことですので
引き続き注目していきたいですね。
投稿者プロフィール

- 2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。
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