退去先の変化から見える施設の運営体制

2025年4月14日

厚生労働省がまとめた資料の中に

”高齢者住まい(有料・サ高住)からの退去先”

というデータが掲載されていました。

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有料老人ホームの現状と課題・論点について(pdf資料111ページ)

 

施設に入居したら

必ずしも最期までみてもらえる

というわけではなく

必要に応じて

退去が必要になる場合もあります。

 

厚労省の資料を見ていただくと

「死亡による契約終了」の割合が

半分程度を占めており

約半分の割合で別の施設等へ

転居していることがうかがえます。

 

主な転居理由としては

病状の悪化により

病院や診療所へ移ったり

 

状態が改善して

自宅へ戻るケース

 

介護度が重度化したり

経済的な理由もあり

特別養護老人ホームへ移るケース

などが想定できます。

 

 

2014年の割合と

2024年の割合を比較すると

「死亡による契約終了」の割合が高くなっており

 

特に

住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅において

大幅にその割合が高くなっています。

 

 

本来

住宅型有料やサ高住については

24時間介護職員がいなければならない

などの人員配置要件等がなく

 

管理人さんのような人が1人いて

介護サービスは外部から利用してもらえればOK

というような運営が可能です。

 

実際に

純粋な高齢者の住まいとしての機能がメインで

24時間介護職員がいるわけではない

という施設もあります。

 

ただし

高齢化が進む中で

介護や医療に関わるニーズが増えたこともあり

 

住宅型有料やサ高住でも

人員配置を手厚くして

「死亡による契約終了」まで対応できるよう

体制を整えている

という施設も増えています。

 

過去の情報だけ聞いていると

住宅型有料やサ高住では

最期までみてもらえない

と考えている人もいるかもしれませんが

 

今では

施設によっては

看取りまで対応している

というところも増えていますので

調べてみると

新たな情報が得られるかもしれません。

 

 

また

弊社でも

施設探しのサポートをしていますので

施設探して悩んでいるという方は

お気軽にご連絡ください。

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投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。