「みんとしょ」という地域図書館

先日

「図書館の存在が要介護リスクを軽減する」

というニュースがありました。

図書館や図書館の蔵書数が多い自治体ほど、その自治体の要介護高齢者が少ないことが慶応大と京都大の統計調査でわかった。図書館が多いと、要介護者が少ないという相関関係が確認され、図書館や蔵書の充実といった文化財への公共投資が、健康長寿の街づくりに有効である可能性も示唆する結果となった。調査グループは「財政難で公共サービスが削られる現状にあるが、図書館の有用性を改めて見直すきっかけになれば」としている。

図書館が多い街ほど要介護者も少なく 高齢者7万人の7年間追跡調査で判明(産経新聞)

図書館の存在が要介護リスクを軽減すると思われる理由として

  • 図書館が文化活動に参加することを可能にする地域の文化資本であること
  • 知的な刺激を受ける機会を提供していること
  • 図書館に出かけることで身体活動も促進していること
  • 無料で利用できること

があげられています。

 

その他にも

  • 図書館が通いやすい場所にあること
  • 図書館へ行くための交通手段が便利なこと
  • 図書館の居心地が良いこと

なども影響しそうです。

 

地域によっては

図書館の数が少なく

通えるエリアにない

 

近くに図書館はあるけれども

古くて環境があまり良くない

というケースもあるかもしれません。

 

そんなときに

考えられるのが

「みんとしょ」

と呼ばれる地域図書館です。

 

図書館を作る

といっても

簡単にできるものではありませんが

 

「みんとしょ」であれば

より多くの地域に

作ることができるかもしれません。

 

そもそも「みんとしょ」とは・・・

本を貸したいという個人の方に本棚オーナーとなってもらい、自律的に運営を行なっている私設図書館(民間図書館)のこと

みんとしょ(みんとしょネットワーク)

 

説明は

かなりざっくりですので

気になる方はぜひサイトをご覧ください。

 

 

みんとしょネットワークのサイトをみると

全国に106か所あることが確認できます。

 

サイトで確認できる以外にも

地域で運営している

小規模な図書館などが

あるかもしれません。

 

「図書館の存在が要介護リスクを軽減する」

ということを考えると

「みんとしょ」のような図書館が増えることで

将来的な要介護リスクを軽減し

社会保障費全体の負担軽減にも

つなげられるかもしれません。

 

みんとしょネットワークのサイトからは

みんとしょの開設方法についても

紹介されていますので

気になる方は

ぜひチェックしてみてください。

 

 

投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。