定期実施したい自己点検

富山県が

黒部市のデイサービスに対して

個別機能訓練加算を不正請求していたとして

行政処分を行いました。

県によりますと、黒部市内で運営する通所介護事業所「デイサービス リハトレ中新」で、個別機能訓練の加算請求に必要な指導員2人以上の基準を満たしていないにもかかわらず、おととし5月請求分からことし2月にかけて不正に介護報酬を請求し、受給したということです。
このため、県は来月から3か月間、新規利用者の受け入れ停止と介護報酬請求額の上限を7割にする処分を発表しました。

黒部のデイサービス事業者 介護報酬の不正請求で処分(KNBニュース)

厚生労働省のサイトでは

どれだけの介護事業所に対して

運営指導を行い

 

どれだけの介護事業所が

行政処分を受けているか

をまとめて公表しています。

介護保険制度等における指導監督(厚労省)

 

令和5年度については

49,281事業所に対して運営指導

1,120事業所に対して監査

139事業所に対して行政処分

を行ったという数字が出ています。

 

行政処分の理由としては

いくつかの理由がありますが

  1. 不正請求
  2. 人員基準違反
  3. 虚偽報告

という順で数が多いようです。

 

また

行政処分全体の約5割が

不正請求とのこと。

 

 

運営指導の際に

気を付けたいこととしては

基準の内容を明確に把握していなかった

という理由で指導を受けてしまうこと

 

報酬に関わる部分については

不正をしようと思っていなくても

不正請求とみなされてしまう可能性もあります。

 

特に

加算の算定をしている事業所は

その加算要件をしっかり満たしているかどうか

定期的にチェックしておきたいところです。

 

チェックの方法として一般的なのは

自己点検シートや自主点検表で

要件を確認すること。

 

自己点検シートや自主点検表については

運営指導の事前提出書類にもなるため

 

多くの各自治体が

ホームページ上に掲載しています。

 

ぜひ確認してみてください。

 

自治体によっては

毎年点検を実施するよう

求めているところもあります。

 

 

しっかりと基準を把握していなかったために

行政指導や処分を受けてしまう

ということのないように

 

できれば

年に1回や半年に1回程のペースで

点検していただけると良いかと思います。

 

 

投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。