家族の介護を担う若者
家族の介護を担う18歳未満の子どもたち、いわゆる「ヤングケアラー」が高校生の25人に1人に上ることが埼玉県の調査で分かりました。この問題についての大規模な調査は全国で初めてで、埼玉県は相談体制の整備など支援策を検討しています。
そして生活への影響を複数回答で尋ねたところ、42%は「影響がない」と答えた一方、「孤独を感じる」が19%、次いで「ストレスを感じる」が17%、「勉強時間が十分に取れない」が10%など、みずからの体調や学習に影響が出ている実態がうかがえます。
さらに介護の回数については「毎日」と答えた人が35%と最も多くなりました。
この場合のケアとは
高齢者に限った話ではなく、障害を持った親や兄弟への介護もあります。
そういった若くして家族の介護を担う若者が
25人に1人
1クラスに1人の割合でいるとの調査結果でした。
介護が必要な方に対する
公的サービスは普及してきていますが
そのサービス内容や利用方法については
十分周知されているとは言い切れません。
高齢者介護の話に限っても
相談窓口である「地域包括支援センター」の存在すら知らない方は多くいます。
まして学校の勉強をしながら介護をしている若者にとっては
地域のサポートの仕組みなど
分からない人がほとんどかもしれません。
また、家庭内の相談については
なかなか他人に話し辛い部分もあるかと思います。
そんな中、アンケート調査で現状を把握するという取組みは
若者の介護環境を知るためには
有効な手段かと思います。
アンケートの結果、支援が必要と思われる若者に対しては
直接サポートすることもできます。
少子高齢化が進む中
介護が必要な人が増加していけば
若い世代への負担が必ず増えてしまいます。
そんな若い世代に対する支援については
支援団体があるから、その団体に任せるのではなく
一人ひとりが「ヤングケアラー」がいることを理解すること
地域で支えられる仕組みを作っていくこと
など必要になってくるのかと思います。
投稿者プロフィール
- 2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。
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