厚生労働省が注目した漫画
政府が、家族の介護や世話を担う子ども「ヤングケアラー」の認知度向上を模索する中、厚生労働省が注目した漫画がある。青年漫画雑誌「モーニング」(講談社)で連載中の人気医療漫画「リエゾン」だ。児童精神科医らが発達障害や虐待など、さまざまな事情を抱える子や親と向き合う物語。今年6月から7月にかけてヤングケアラーを取り上げ、ストーリーは車いす生活の母の介護や家事で疲弊していく小6の女児を軸に展開した。
⇒人気医療漫画「リエゾン」が伝える、ヤングケアラーのリアル(毎日新聞)
厚生労働省では
ヤングケアラーの支援に向けた福祉・介護・医療・教育の連携プロジェクトチーム
による会議が行われており
その会議の中で
「リエゾン」が取り上げられています。
⇒ヤングケアラーの支援に向けた福祉・介護・医療・教育の連携プロジェクトチーム
毎日新聞の記事には
作者インタビューが掲載されており
その中にこんな言葉があります。
家族が大きなケア負担を抱えるのは当たり前という感覚が福祉の現場にもありました。そんな中でSOSを出すのは難しい。だけど、人を頼る選択肢はいろいろある。だから、SOSを出していいと子どもたちに伝えたいです。周りの大人もヤングケアラーについて知ることで「家族が背負って当たり前」という認識を変え、SOSを受け止められるようになってほしいです。
今では
介護保険サービスや障害福祉サービスなど整備され
介護が大変になっても頼れるサービスが多くあります。
「家族が背負って当たり前」という認識も
少しずつ変わってきていると感じますが
人を頼る選択肢については
まだまだ周知されていないという現状もあるかと思います。
特に若い世代であれば
学校で詳しく知る機会も少ないうえ
周囲に介護で悩んでいる同級生も少なく
大人以上に知らないことばかりかと思います。
本当に
今回紹介されているような漫画などをきっかけにして
大人たちが
家族のケアをする若い世代がいることを知り
そういった若者を支えられるようになると
今まで以上に
社会福祉のサービスも
有効活用できるのかもしれません。
投稿者プロフィール
- 2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。
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