認知症の症状「弄便(ろうべん)」という行為
認知症の症状と聞くと
同じ話を繰り返ししたり
知人や家族が認識できなくなってしまったり
外出したまま帰れなくなってしまったり
妄想や幻覚があったり
昼夜逆転してしまったり
などなど
さまざま聞くことはあるかと思います。
そんな認知症の症状のひとつに
「弄便(ろうべん)」
というものがあります。
弄便(ろうべん)については
茨城県ひたちなか市のホームページに
分かりやすくまとめられていました。
認知症の人の不潔行為として、「弄便 ろうべん」という行為があります。
弄便とは認知症の人にみられることが多い症状であり、下着やおむつの中に排泄した便を素手でいじったり、便を取り出して、自分の着ている衣類や寝具、周辺の壁などになすりつけることです。
原因や対応方法についても
示されていますので
すごく参考になります。
ぜひチェックしてみてください。
ひたちなか市では
認知症メールマガジンとして
認知症に関する内容が
全19回の記事にまとめられていますので
併せて確認してみてください。
この弄便という行為
実際に目の当たりにしたことがある人は
本当に衝撃を受けるかと思います。
本人が便まみれになっているだけでなく
床や壁までも便まみれで異臭も充満している状況
事前に弄便という行為があることを知っていても
かなりのストレスを受けることが考えられます。
もし認知症の症状として
弄便という行為があることを知らずに
その状況だけ見てしまった場合には
そのストレスはあまりにも大きいものになるかと思います。
ここまできてしまったか・・・
もう無理だ・・・
という感情になってしまうかもしれません。
ただし
弄便自体は認知症の中でも周辺症状と言われるものになり
生活環境や生活習慣の改善により
弄便行為自体もなくすことができます。
もし弄便があった際には
ひたちなか市のサイトにもある通り
・弄便行為を発見した時、叱ったり攻めたりしてはいけません。認知症の人はどうすれば良いかわからない状態のため、叱っても効果はありません。言われた言葉は忘れてしまっても、叱られた相手に対する恐怖心や不快感は残るため介護を拒否するなど、その後の介護に支障が出る可能性が高くなります。
・弄便行為を見つけたら、それ以上、家具や寝具などを汚さないよう、まずは便がついている手や体をきれいに拭き、着替えましょう。声の掛け方としては「服が汚れてしまったので、着替えましょうか。ついでにお風呂はどうですか」など、自尊心を傷つけないような言い方をしましょう。
として
あらためて専門家に相談し
アドバイスを受けるようにしましょう。
認知症の症状として
思いもしない言動をとる場合もあるかもしれませんが
認知症本人に対して叱ったり攻めたりしないこと
必ず専門家に相談してアドバイスを受けること
が大切です。
認知症介護については
家族だけでの対応は本当に困難です。
認知症が疑われる場合には
必ず地域包括支援センターや行政窓口に相談すること
介護をする中で
何か困ったことがあれば
随時相談することが大切です。
介護に関する窓口は
地域ごとに整備されていますので
ぜひ活用していってください。
投稿者プロフィール
- 2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。
最新の投稿
- 介護離職対策2024年11月24日早めにしておきたい将来の介護の話
- 介護情報2024年11月23日学生と高齢者の学びを通したつながり
- 介護事業者向け情報2024年11月22日ケアプランデータ連携システムの直近の動向
- 介護事業者向け情報2024年11月21日介護保険最新情報vol.1327