LIFE活用による自立支援・重度化防止

令和7年9月5日に開催された

第247回社会保障審議会介護給付費分科会の中で

科学的介護情報システム(LIFE)についての内容が

まとめられています。

科学的介護情報システム(L IFE)について(pdf資料)

科学的介護情報システム(LIFE)については

自立支援や重度化防止の推進を目的に

導入されたシステムで

 

各介護サービス事業所が

利用者や入居者の心身機能の状態を登録し

厚生労働省へデータを提出しています。

 

 

現状

科学的介護情報システム(LIFE)を活用する対象サービスは

施設系や通所系サービスが中心となっていますが

 

今後の論点として

『訪問系サービス等について、LIFEの対象としてどう考えるか。』

ということがあげられています。

 

 

例えば

通所系サービスにおける

利用者の状態変化を考えた時に

 

サービスを利用していることだけが

影響するのではなく

 

自宅での生活環境や生活習慣

栄養摂取や活動量などが

大きく影響していると考えられます。

 

通所系サービスを利用している時間は

1日の限られた時間になり

毎日利用しているわけでもなく

週に1日だけ

という人もいます。

 

週1日だけ利用している人であれば

圧倒的に自宅で過ごす時間が長く

普段の生活習慣が

状態変化に大きく影響すると考えられます。

 

そう考えると

訪問系のサービスを利用している人であれば

訪問の担当者の意見も参考に

 

当然

担当ケアマネジャーの意見も参考に

 

さらには

本人やご家族の意見も聞きながら

LIFEを活用する方法が

理想的なのではないかと思います。

 

もちろん

なかなかそうもいかない

難しい部分も多くあるかと思いますが

 

LIFE本来の目的である

自立支援や重度化防止のために

有効活用できるよう

見直してもらえるとありがたいですね。

 

 

投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。