動くリスクと動かないリスク
高齢になればなるほど
筋力や体力が低下するとともに
足腰に痛みを抱えたりすることで
腰が曲がり足が上がりにくく、つまづきやすくなり
歩行の際の転倒リスクが高くなります。
また、転倒した場合には
骨折、入院、寝たきり
というリスクも発生します。
そう考えると
旅行や墓参り、普段の買い物や散歩なども
自然と行く回数を減らすようになり
外出をする機会は少なくなってしまいます。
かといって
外出をせずに
家の中で過ごす時間が長くなると
体力や筋力はますます低下していき
日常生活の動きすら
不自由になるリスクが出てきます。
さて、この動くリスクと動かないリスクについて
日本老年医学会と全国老人保健施設協会が11日
転倒リスクが増えるデメリットより
リハビリによる運動量向上などのメリットが上回る
という声明を発表していました。
⇒「リハビリは継続を」老年医学会など声明 転倒恐れた敬遠に懸念(毎日新聞)
内容は
日常生活上の話ではなく
介護施設入所者のリハビリについてとなりますが
ケアやリハビリについて
活動性が高まり転倒リスクも増す可能性はあるが
生活機能を維持・改善させるメリットはデメリットを上回る
と評価しているとのことです。
転倒を恐れて何もしなければ
生活の質は低下する可能性があります。
人生100年時代といわれる今
年齢を重ねても
できるだけ元気に過ごせるよう
普段から活動の時間は維持していきたいですね。
投稿者プロフィール

- 2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。
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