報酬算定の緩和と簡素化

令和5年11月27日

厚生労働省では

第232回社会保障審議会介護給付費分科会が開催されました。

⇒第232回社会保障審議会介護給付費分科会（厚労省）

今回の議題では

『令和６年度介護報酬改定に向けて』

◆認知症への対応力強化
◆感染症への対応力強化
◆業務継続に向けた取組の強化等
◆LIFE
◆口腔・栄養
◆その他（高齢者虐待の防止、送迎）

の項目でまとめられています。

◆認知症への対応力強化
◆LIFE
◆口腔・栄養

では

各種加算についての内容が記載されています。

それぞれの項目に

複数の加算がありますが

その加算の見直しが

論点のひとつとされています。

主な見直し内容としては

増えすぎた加算を廃止する

複雑な加算算定要件を緩和する

業務が煩雑になっている記録様式を簡素化する

などがあります。

介護事業者の中には

加算を算定する事に対して

要件が複雑だから

どんな書類を用紙したらいいか分からないから

具体的にどんな業務を行えばいいのか分からないから

という理由で

加算を算定していない事業者もあるかもしれません。

加算の見直しが進むことで

新たな加算の取得が可能になる事業所も

増えるかもしれませんので

加算要件の見直しには

注目していきたいですね。

また

加算算定について

事業者にとっては

売上増による運営の安定化

という目的もありますが

そもそもは

利用者へのサービスの質向上が

大きな目的になるかと思います。

令和６年度介護報酬改定では

各種加算要件の緩和

必要様式の簡素化に

注目することと同時に

サービス面においても

しっかりと質の向上につなげていけるよう

意識していきたいですね。

投稿者プロフィール

武藤至正: 2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。