高齢者でも引越ししやすい多世代型アパート

高齢になると

一緒に住んでいた家族が独立し

今の家では広すぎるという場合や

これまで住んでいた家が古くなり

取り壊しになってしまう

などという理由で

引越しを検討するケースがあります。

 

ただし

高齢になって引越しをする場合

一般の賃貸物件では

経済面の心配や

身体的な心配をされ

なかなか借りられない

ということが多くあります。

 

一般の賃貸物件では難しいとなったときには

高齢者住宅や介護施設など

高齢者専用の物件や施設に選択肢は限られてしまいます。

そんな中

神奈川県藤沢市に

居住棟とコミュニティスペース・地域医療拠点が一体となった

多世代型コミュニティアパート

「ノビシロハウス亀井野」

という場所があります。

「若者入居者」が見守り役に 多世代型アパートで(高齢者住宅新聞)

 

このアパートの仕組みが

とても興味深いです。

 

  • 居住棟は全8戸ワンルームで月額賃料は周辺相場の約1・5倍の7万円
  • 条件を満たす入居者2名の家賃を半額にする代わり建物に住む高齢者と接点を持ってもらう
  • 家賃半額の特典を得て、日々の声かけのほか月1回の「お茶会」を開催する

現在、居住棟はほぼ満室。バリアフリー仕様で自社開発のセンサーも備えた1階住戸には70代の男女各1人、80代女性2人が居住。2階には20代の大学生3人が居住する。

コンセプトに賛同した入居者間に、緩やかな交流が生まれている

とのこと

 

高齢者と若者が同じアパートで暮らし

若者は家賃の補助を受けつつ

高齢者の見守り役となる

 

理想的な住まいの形のように感じました。

若者にとっては

経済面での安心と

高齢者への関わりを通した学びもあるかと思います。

高齢者にとっては

見守りをしてもらえることはもちろん

定期的に若者との交流があることで

身体的にも精神的にも

健康維持につながりそうです。

 

高齢者の孤立化が問題視されるなか

多世代型アパートのような形が

これから広がってくるかもしれないですね。

 

 

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投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。