「新しい認知症観」のための場所作り

令和6年12月9日に開催された

厚生労働省の会議の中で

『認知症施策推進基本計画』が示されました。

認知症施策推進基本計画(pdf資料)

『認知症施策推進基本計画』の中では

「新しい認知症観」という言葉が使われ

 

この「新しい認知症観」については

以下のように示されています。

ここで示された「新しい認知症観」とは、認知症になったら何もできなくなるのではなく、認知症になってからも、一人一人が個人としてできること・やりたいことがあり、住み慣れた地域で仲間等とつながりながら、希望を持って自分らしく暮らし続けることができるという考え方である。

 

認知症になっても

できることを継続して実施しながら

地域の中で暮らし続ける

 

ひとりでできること

というよりも

誰かと一緒に働く機会だったり

地域で実施している活動などに

一緒に参加できる機会を作ることが

大切かと思います。

 

認知症になっても

働ける場所や働ける機会を増やす

参加できる地域活動を増やすことによって

その地域で暮らし続ける

 

認知症の人と

ともに働く

ともに活動することによって

 

一緒に働く職場全体

地域活動に参加する地域住民全体に

認知症に対する理解が深まるのかと思います。

 

 

すでにそんな取組みを実践している例として

以前にも紹介していますが

100BLG株式会社さんの取り組みがあります。

100BLG(100BLG株式会社)

 

認知症の方が通うデイサービスになりますが

利用者が

地域の野菜問屋さんの皮むき

HONDAディーラーでの洗車活動

保険会社や不動産会社のチラシのポスティング

商店街の花壇整備など有償ボランティア

などで

働ける機会を設けています。

 

さらには

学童保育児童へ

認知症をテーマとした紙芝居

読み聞かせや駄菓子販売などを通じて

子どもたちへ認知症の理解を深めるボランティア活動にも

取り組まれているようです。

 

まさに

こういった活動が

「新しい認知症観」を理解してもらうための

具体的な活動になるかと思います。

 

本当に理想的な事例かと思いますので

地域の中で

新たな取り組みを始めようとするときには

参考にしていただけると良いかと思います。

 

 

今回の『認知症施策推進基本計画』から

より多くの具体的事例につながるよう

できることを実践していきたいですね。

 

 

投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。

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