インターネットで介護施設を選ぶ際の注意点

介護施設に入りたい

といっても

介護施設にはいくつかの種類があります。

 

◆特別養護老人ホーム
・要介護3以上の方が入居できる施設
・料金は安いが満室で待機者がいる施設がほとんど
・社会福祉法人の運営が多い

◆老人保健施設
・自宅に戻ることを目的としたリハビリ施設
・料金は安めだが最近は高いところも多い印象
・医療法人の運営が多い

◆有料老人ホーム
・介護付や住宅型の種類によってサービス内容が異なる
・料金はピンキリ
・営利法人(民間企業)の運営が多い

◆サービス付き高齢者住宅
・施設によって付いているサービスの内容が異なる
・料金はピンキリ
・営利法人(民間企業)の運営が多い

◆グループホーム
・認知症専門の施設
・料金は地域差があるがグループホームとしての相場はほぼ一定
・営利法人(民間企業)の運営が多い

などなど

今はネットで検索すれば

介護施設の種類を解説するサイトは

いくつもヒットします。

 

ただし

「介護施設」というキーワードで検索すると

上位にヒットするのは

介護施設紹介の専門サイトの場合が多いです。

 

また

施設紹介サイトに掲載されているのは

だいたい民間企業が運営する

有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅が多いです。

 

特別養護老人ホームは

費用が安いために入居希望者が多く

待機者もいるほどなので

あえてネット検索で目に触れやすくする必要もありません。

 

一方で

民間企業が運営する介護施設では

空き室があれば

企業にとっては売上のマイナスになりますので

できるだけ多くの人の目に触れられるよう

施設紹介サイトなどに情報を掲載しているところが多いです。

 

ということは

本来であれば

特別養護老人ホームに入居できる可能性のある人が

民間企業が運営する施設しか選べていない

という状況も考えられます。

 

すでに介護認定を受けていて

担当のケアマネジャーが付いている人であれば

ケアマネジャーが

その人の状況に応じて

適切な施設を紹介してくれるかと思いますが

 

まだ介護認定を受けていない状態

または

病院に入院中に介護認定を受けて

ケアマネジャーがついていない状態

であれば

特別養護老人ホームの存在を知らずに

施設探しを進めてしまう人がいるかもしれません。

 

もちろん

検索すれば特別養護老人ホームの情報も確認できますが

しっかりと内容を確認せずに

ただ希望するエリアの空きがある施設だけで検索してしまうと

もしかしたら

後々後悔することにもなるかもしれません。

 

後で後悔しないためにも

介護施設選びの際は

インターネットで自分で検索する前に

まずは

地域包括支援センターやケアマネジャーなどの

介護の専門家に聞いてみてください。

 

 

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投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。