ホスピス最大手に改善指導

末期がんや難病患者向けホスピス型住宅の最大手

「医心館」に対して

青森市が改善指導を行った

ということがニュースになっていました。

青森市は市内の医心館でスタッフが訪問介護の提供中、他の入居者のナースコールに対応するため部屋を移っていることを問題視。本来は別のスタッフが対応すべきであるため、「訪問介護の提供中は他の業務に従事しないよう、勤務体制の見直しなど対策を講じること」を指導した。

ホスピス最大手に改善指導 青森市「医心館」介護で(共同通信)

住宅型有料老人ホームや

サービス付き高齢者向け住宅においては

 

サービスの囲い込みや

過剰なサービス提供が

問題視されています。

 

すでに

行政指導のあり方など

対策が検討されていますが

 

今回のニュースと同様の内容が

今後の行政指導の際

注視するポイントにもなりそうです。

 

 

例えば

深夜や早朝の訪問介護において

施設の人員配置が少なければ

 

他の入居者のナースコールに対応するため部屋を移る

ということも

十分考えられます。

 

必要なサービスであれば

そのための人員配置が必要となり

 

人員配置ができていないのであれば

不適切な報酬算定とされるのは

当然のこととなります。

 

従業員が必要な対応をしているのに

報酬算定できない

というのは

 

事業者にとっては苦しいところですが

基準を満たさなければ

見直しが必要となります。

 

 

正直

住宅型有料老人ホームや

サービス付き高齢者向け住宅における

報酬算定については

 

グレーな部分も少なからずあると

感じています。

 

グレーのまま報酬算定ができてしまう

という状況を改善するためには

 

新たなルール設定なども

必要なのかもしれません。

 

 

介護事業者としては

現状の基準をしっかりと満たせるよう

あらためて

サービス提供の内容や人員配置など

見直しておきたいですね。

 

 

投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。