介護が必要になるきっかけ
65歳以上の要介護者等の性別にみた介護が必要となった主な原因
(単位:%) | |||||||
性 別 | 脳血管疾患 (脳卒中) |
心疾患 (心臓病) |
関節疾患 | 認知症 | 骨折・転倒 | 高齢による 衰弱 |
その他・ 不明・不詳 |
総 数 | 15.1 | 4.7 | 10.2 | 18.7 | 12.5 | 13.8 | 24.9 |
男 性 | 23 | 5.4 | 5.4 | 15.2 | 7.1 | 10.6 | 33.2 |
女 性 | 11.2 | 4.3 | 12.6 | 20.5 | 15.2 | 15.4 | 20.7 |
資料:厚生労働省「国民生活基礎調査」(平成28年) (注)熊本県を除いたものである。
要介護者等について、介護が必要になった主な原因についてみると、「認知症」が18.7%と最も多く、次いで、「脳血管疾患(脳卒中)」15.1%、「高齢による衰弱」13.8%、「骨折・転倒」12.5%となっています。
また、男女別にみると、男性は「脳血管疾患(脳卒中)」が23.0%、女性は「認知症」が20.5%と特に多くなっています。
平成28年の統計資料になりますので、現在は少し状況が変わる部分もあるかと思います。
ただ、介護が必要になる主な要因として認知症が多いことは確かなことかと考えられます。
また、病気や転倒、骨折については、入院をきっかけにして等の想像はできますが、
認知症については、どこまで症状が進んだ段階で介護が必要かという明確な基準がありません。
認知症になっても家族だけで支援していて、家族が介護が必要ないと判断していれば
統計結果に反映されていないケースも考えられます。
認知症については、発症原因についても解明されておらず
発症後も、進行を遅らせたり、症状の一部を改善させたり等の症例はありますが、
確立された治療法は示されていない状況です。
認知症に限らず、介護にならないための予防策としては、
・規則正しい生活習慣を維持すること
・役割りを持って生活すること
などと言われます。
仕事をしているうちは、ある程度一定の生活習慣と社会の中での役割がありますが、
仕事をリタイアした後、家で何もしないでいる時間が長くなると、
急に認知症の症状が出始めたという話を聞くことも少なくありません。
高齢になっても介護を必要せずに生活するためには、
地域の中で、高齢者が役割を持って生活できる環境が必要になってきます。
投稿者プロフィール
- 2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。
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