介護サービスに頼る
厚生労働省では毎月
「介護保険事業状況報告」として
介護保険のサービス利用状況など公表しています。
令和2年10月末時点での数字では
介護保険第1号被保険者数(65歳以上の人)は3,571万人
要介護・要支援認定者数は678.2万人
介護サービス利用者数は574.7万人
となっています。
この数字を見ると
介護認定を受けているが
介護サービスを利用していない高齢者が
100万人程度いるということが分かります。
サービスを利用していない理由としては
病院で入院中の方
ご自宅で状態が良くなりサービスを必要としていない方
介護認定は受けたものの、介護サービスには頼りたくない方
など、いくつか考えられます。
最近では、コロナの影響による利用控えなどもあるかと思います。
ただし、コロナの影響を受ける前の
令和元年10月の数字を見ても
サービスを利用していない介護認定者が
100万人程度いることがわかります。
その100万人の中には
病院入院中や地域の福祉関係者に勧められて
仕方なく介護認定は受けたものの
サービスには頼りたくない
という考えの人も
少なからずいるかと思います。
特に、高齢者夫婦世帯で
旦那さんのことを奥様が介護しているケースや
奥様を旦那さんが介護しているケースでは
「他人に頼りたくない」
「自分たちだけでなんとかなる」
という強い想いから
介護サービスを使わない場合があると感じています。
その結果無理をしてしまって
介護をしている側が倒れてしまうケースがあります。
ひどくなると、事件や事故につながる場合もあります。
本来、介護サービスを使う必要がある状態だからこそ
介護認定が出されていますので
家族だけで介護するのではなく
ぜひ、サービスに頼ることも考えていただきたいと思います。
もし、身近に介護認定を受けているのに
サービスを利用していない方がいれば
さりげなく
自分の身近な人が介護サービスを利用して助かっていることや
介護サービスを利用することで本人が元気になっていること
など伝えながら
介護サービスの利用を促してみていただければと思います。
投稿者プロフィール
- 2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。
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