介護施設で増加する虐待件数

令和7年2月20日に開催された

第117回社会保障審議会介護保険部会の資料には

高齢者虐待に関する情報が掲載されています。

令和5年度「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」に基づく対応状況調査等に関する調査結果(pdf資料)

資料の内容を確認すると

介護施設での

相談・通報件数

虐待判断件数が

大幅に増えていることがわかります。

 

介護施設の中でも

特養・老健・グループホーム・住宅型有料老人ホームで

特に増加しているとのこと。

 

資料には

虐待種別ごとの件数

虐待の発生場所・時間・状況について

虐待の発生要因

などがまとめられています。

 

施設運営事業者や施設管理者は

資料にしっかりと目を通して

虐待防止に努めていきたいところです。

 

 

令和6年度の介護報酬改定で

「高齢者虐待防止措置未実施減算」

が設けられたことで

 

虐待防止については

行政指導の中でも

チェックされる内容かとは思いますが

 

防止の取組が実施されていれば

問題なしとされ

現場で起きている虐待が

見逃されるケースもあるような気もします。

 

本当に虐待について厳しく対応するのであれば

防止の取組の有無だけでなく

 

介護現場の中で

虐待が疑われるような様子はないか

踏み込んだチェック体制も必要かと思います。

 

特に今回のようなデータが

まとめられたのであれば

経済的虐待や心理的虐待に特に踏み込んで

確認にあたるなどの対策も

必要になるかと思います。

 

 

介護で困っている方々が

施設入所に関して不安を感じることなく

安心して入所できるよう

 

行政側のチェック体制も

厳しくしてもらって良いかと思います。

 

 

投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。