介護施設同士での連携

新型コロナウイルスの影響を受け、

今後の職員不足が懸念される、また、実際に職員が不足している介護施設に対し

法人の枠を超えて職員を派遣できる新たな体制の構築をすすめているとの情報がありました。

神奈川県 NHK NEWS WEBより

福島県 福島民報より

 

通常では、別法人への職員派遣は認められていないところ

この緊急事態のもとでは、別法人への派遣も認めましょうという取組み。

 

基本的には、介護事業所を運営するには、

人員配置の基準があり、その基準を満たすようにシフトを作成し、毎月管理しています。

その中で職員を派遣するとなると、、、

人員基準上の問題はないのか?

法人内の就業規則上の問題はないのか?

労働基準法上の問題はないのか?

様々、確認が必要なことが出てくるかもしれません。

 

また、派遣される職員にとっても

派遣先の法人ルールを理解する必要があるのではないか?

個人情報の管理はどうなるのか?どこまでの責任が発生するのか?

また、ご利用者様ひとりひとりの状態が把握できていないなかで

どこまでの対応ができるのか?

などの不安もあるかと思います。

 

それでも、緊急事態であれば助け合い、協力できる体制を作っておくことは

非常に大切なことかと思います。

今回だけでなく、今後何かあった際には、すぐに協力できる体制を作れるよう

日頃からの連携体制強化に努めていく必要があるかと思います。

 

施設間が連携することで、

  • 職員のスキルアップ
  • サービスの質向上
  • 離職率の低下

などのメリットもあるかと思います。

その結果、利用する方々の満足度向上にもつながっていくでしょう。

 

これを機に、全国で同様の体制構築が進めば、

介護業界全体にとっても大きなメリットになるかと思います。

 

 

投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。

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