ビュートゾルフとは?

ビュートゾルフ(Buurtzorg)・・・

2006年に、オランダで看護師を中心に作られた非営利の在宅ケア組織のこと。

ビュートゾルフホームページはこちら

 

最初は4人の看護師さんから始まったとのことですが、

在宅ケア=ご自宅での生活をサポートするうえで

介護やリハビリにも対応し、10年間で約10,000人の組織になったとのことです。

 

組織の特徴は、

  • 自律性を重視する組織
  • 上下関係がないフラットな組織
  • 少人数のチームが集まった組織

 

そんな組織が、地域のケアを考えて動くと、

いろいろなイノベーションも起こせてしまうようです。

アムステルダムで行われた歩行器を使ったレース。

 

なかなか考えられない取組みかと思います。

歩行器レースをやりましょうと言われても、

大変だ、危ない、事故が起こる、迷惑をかける、

などなどリスクが多すぎて誰も実行しようとは思わないでしょう。

 

それが、ビュートゾルフが動くとできてしまう。

 

日本では、介護を提供するにあたり、

介護保険のルールがあり、

その中で、訪問介護、訪問看護、訪問リハビリと

それぞれ別々の組織があり、

その組織の中でも法人代表、管理者、従業員の関係性があります。

医師と看護師、看護師と介護士の関係も

なかなかフラットとは言えないものかもしれません。

 

チームケアが大切、利用者本人の満足度が大切というのは分かっていても、

縛られている部分も多くあるかと思います。

 

 

今後、ますます高齢化が進む日本の中で

よりよいケアを求めていくためには、

ビュートゾルフのような自律した組織が必要なのかもしれません。

 

 

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投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。