介護職員は守られないのか?

大阪市の特別養護老人ホームで

入浴介護をする際

入所者を熱い湯がたまった風呂に入れて

重いやけどを負わせ死亡させた

 

として

アルバイト職員が逮捕された

というニュースがありました。

大阪市の介護施設で、入所者の男性を熱い湯がたまった風呂に入れ、重いやけどを負わせて死亡させたとして、大阪府警は30日、介護福祉士の30代の男を逮捕したと発表しました。

高齢男性を50℃を超える風呂に入れ死亡させた疑い 介護福祉士の30代の男を逮捕(読売テレビ)

ニュース記事には

そのときの具体的な状況も

記載されています。

 

親族についての記載はありませんが

亡くなられた状況を考えると

悲しみもあり怒りもあり

 

言葉にはできない

想いもあったかと思います。

 

 

一方で

逮捕された

介護福祉士の30代男性について

 

単発アルバイトの職員だったこと

2回目の勤務だったこと

1人で業務を担当していたこと

などの記載があります。

 

そのことについて

社会福祉法人や

アルバイト仲介サービスの

見解なども気になります。

 

特に

特養を運営する社会福祉法人は

2回目の単発アルバイトに

1人で入浴介護を任せていた

という部分に

大きな責任があるとも考えられます。

 

まだ2回目のバイトであれば

入所者の顔と名前も分からず

施設の設備についても十分な理解がないまま

業務を任されていたことも想像できます。

 

男が逮捕されました

だけでは済まされない話かと思います。

 

考えてみると

そもそもの介護人材不足

ということが大きな課題に

なっているのかもしれませんが

 

今回のニュースに関しては

対応した職員が全ての責任を負う

というような内容になっています。

 

本来取り上げるべき課題は

また違ったところにも

あるのかもしれません。

 

大きな社会課題のひとつとして

二度と同じようなことが起きないよう

必要な対策など

検討していく必要もありそうです。

 

 

投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。