介護認定が遅れる要因
介護を必要としている人が
介護認定の申請をして
その結果が出るまでの日数が遅れている
として
厚生労働省では
改善の検討が進められています。
通常であれば
申請してから30日以内に
その結果を示すこととされていますが
現状は
30日以上かかってしまうケースが
ほとんどとのこと
厚生労働省の資料には
認定結果の遅れについて
『市町村の担当者が感じる要介護認定事務の課題』
という内容が示されています。
ある | 全体の割合 | |
①認定調査の日程調整に時間がかかる。 | 45 | 41.7% |
②認定調査の実施までに期間を要する。 | 57 | 52.8% |
③認定調査の選択基準や特記事項の記載のバラつきがあり、認定調査の内容確認に時間がかかる。 | 56 | 51.9% |
④主治医意見書の取得に時間がかかる | 100 | 92.6% |
⑤主治医意見書の内容確認に際し、連絡がつかない・とりにくい医師がいる | 42 | 38.9% |
⑥審査会の開催頻度(回数)が少なく、審査会の審査待ちの期間がある | 26 | 24.1% |
⑦その他 | 8 | 7.4% |
回答結果を見ると
④主治医意見書の取得に時間がかかる
という内容が回答者の9割を超えています。
⑤主治医意見書の内容確認に際し、連絡がつかない・とりにくい医師がいる
についても
主治医意見書に関わる内容になっています。
この内容から考えると
主治医意見書の内容自体を
見直す必要もあるかと思いますが
意見書を取得するうえでは
介護を必要とする側の対応も
影響しているかもしれません。
そもそも意見書を依頼するために
病院に行く機会が遅れれば
そのぶん意見書の取得も遅れ
もともと病院に通っていないため
新たに病院に行くこと自体が
遅れてしまったり
病院嫌いで
本人に受診してもらう
本人を受診に連れていくのに
時間がかかってしまう
というようなことも
考えられます。
認定結果が遅れないようにするためには
利用者や家族側にも
早めに主治医意見書を取得できるよう
早めに受診して依頼をする
という対応が必要になります。
もし介護が必要になりそうで
今はまだ主治医がいない
という人は
健康状態を診てほしいなど
理由は何でも構いませんので
早めに近所の病院を受診して
主治医を見つけておくと
良いかと思います。
投稿者プロフィール
- 2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。
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