保険料の伸び率

5月14日に厚生労働省が発表した

2021年度からの

65歳以上の高齢者が支払う介護保険料

 

昨日、一昨日と

その金額について注目しましたが

 

厚生労働所の資料の中には

保険料基準額の伸び率も示されています。(2018~20年度との比較)

 

伸び率の大きい順にみてみると

1.北海道洞爺湖町・・・33.3%(4,500円⇒6,000円)

2.北海道北竜町・・・30.0%(5,000円⇒6,500円)

3.京都府南山城村・・・28.4%(4,830円⇒6,200円)

 

反対に

伸び率を抑えられている地域は

1.大阪府千早赤阪村・・・-24.5%(5,811円⇒4,390円)

2.山口県田布施町・・・-20.5%(5,870円⇒4,667円)

3.山口県和木町・・・-18.0%(6,100円⇒5,000円)

となっています。

 

また、都道府県別平均額の伸び率も示されており

上昇しているのは

1.埼玉県・・・8.4%(5,058円⇒5,481円)

2.神奈川県・・・5.1%(5,737円⇒6,028円)

2.静岡県・・・5.1%(5,406円⇒5,681円)

 

抑えられているのは

1.熊本県・・・-2.1%(6,374円⇒6,240円)

2.鳥取県・・・-1.2%(6,433円⇒6,355円)

3.山梨県・・・-1.0%(5,839円⇒5,783円)

3.山口県・・・-1.0%(5,502円⇒5,446円)

となっています。

 

この数字を見て

必ずしも上昇している地域が

介護を受けている人数が多く、介護になる割合が高い

ということや

マイナスに抑えられているところが

要介護者が減っている

とは言い切れません。

 

あくまで今後の人口推移や要介護認定率

介護施設の整備状況、サービスの利用割合などを

見込んだうえでの数字であり

また、前期に高く見積もり過ぎたため

今回はマイナスにおさえられている

という場合もあります。

 

 

必ずしも数字だけで決めつけることはできませんが

例えば、保険料の上昇を抑えられている地域については

その地域の

介護予防や自立支援の取組みについて

健康寿命延伸についての取組みについて

など調べてみると

保険料を抑えられている要因が

見えてくるかもしれません。

 

厚労省の資料には

47都道府県と

1,571の市区町村と広域連合

それぞれの数字が示されています。

第8期介護保険事業計画期間における介護保険の第1号保険料及びサービス見込み量等について

 

気になる地域があれば

少し調べてみると面白いかもしれません。

 

 

投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。

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