新LIFEシステムへの移行と加算算定

令和６年度の介護報酬改定にともない

「科学的介護情報システム（LIFE）」については

新たなシステムに移行することとなっています。

科学的介護情報システム（LIFE）については

自立支援や重度化防止の推進を

目的として導入されたシステムで

各介護サービス事業所が

利用者や入居者の心身機能の状態とを登録し

厚生労働省へデータ提出するためのシステムとなっています。

介護事業所としては

LIFEにデータを登録

厚労省にデータ提出することにより

サービス種類ごとに定められた加算を

算定することができます。

LIFEシステムは

令和３年度から導入されているため

すでに旧システムを活用していた事業所は

新システムに移行することで

継続して加算を算定することができます。

また

これまでLIFEを活用していなかった事業所については

令和６年度から新たにシステムを導入して

加算算定を検討いただけるかと思います。

特に

今回のシステム移行については

7月31日までは

一部の情報登録のみが利用できる状態で

全ての情報登録ができるのが

8月1日以降となっています。

4月以降で登録できていない情報については

8月1日から10月10日までの間に

さかのぼって入力することとなっています。

すでにLIFEを活用していた事業所にとっては

もどかしい状態となるかもしれませんが

新規にシステムを導入する事業所については

ゆっくりと作業を進められる

と考えることもできます。

実際に加算を算定するためには

行政への届出等の対応も必要になりますが

まだLIFEを導入していない

という事業所は

今回の新システム移行をきっかけに

LIFEに関する加算算定も

ご検討いただければと思います。

武藤至正: 2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。