ポリファーマシー(多剤服用)とは

先日のニュースで

高齢者の多剤服用に関するニュースが掲載されていました。

全国の保険薬局での処方調査(2017年)によると、5種類以上の薬を処方されている人の割合は65~74歳で27.9%、75歳以上では40.8%にもなる。国内外の報告では、副作用によるアレルギーなど薬物有害事象は、高齢者の6~15%で発生。薬の種類が増えるほど、発生率が高い傾向があるという。とりわけフレイル(虚弱)の高齢者が多剤服用した場合、その割合は33%に達した。
 有害事象には、ふらつきや転倒、抑うつ、記憶障害なども含まれるが、いずれも高齢者に多い疾患で見られる症状。新たな疾患と間違えられ、薬がさらに増える事態になりがちという。

高齢者の「ポリファーマシー」 多剤服用 訪問指導で防ぐ 国立長寿研が在宅、施設向けガイド公表(東京新聞)

ポリファーマシー(多剤服用)とは

ポリファーマシーは、ポリ(複数の)とファーマシー(調剤)を合わせた言葉で、多剤服用等と訳されます。
単に服用する薬剤数が多いのみならず、多くのくすりを服用しているために、副作用を起こしたり、きちんとくすりが飲めなくなったりしている状態をいいます。

 

「ポリファーマシー」や「多剤服用」

というキーワードで検索いただくと

多くの自治体からの注意喚起のサイトが

表示されます。

 

高齢になると

複数の病気を抱えるようになり

受診する医療機関も複数となるため

処方される薬も増えてしまう

という傾向になりやすいようです。

 

そんな多剤服用については

薬剤師を中心に対策がすすめられ

今年の2月には

訪問薬剤管理指導のガイドが公表されたとのことです。

多職種連携推進のための在宅患者訪問薬剤管理指導ガイド(pdf資料)

 

病院で処方される薬以外にも

市販薬を服用していたり

漢方薬やサプリメントなど

摂取している人もいるかと思います。

 

本人は良いと思っていても

実はマイナス効果になっていた

ということもあるかもしれません。

 

服用する薬が多くなっている方や

処方された薬以外にも

個人的に摂取しているものなどあれば

主治医や薬剤師に

相談していただけると良いかと思います。

 

いつの間にか

薬の種類が増え

心身の状態も不安定になっている

という場合は

注意したいですね。

 

 

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投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。