望む介護を受けられないための転出

北海道新聞は、道内全179市町村を対象に介護に関するアンケートを行った。望む介護を受けられずに転出した住民がいると回答した自治体は75市町村に上り、介護サービスの自治体間格差が人口流出の要因になっている実態が浮かんだ。また、9割に当たる155市町村が介護サービスの担い手が不足していると回答した。129市町村が人手不足を補うため介護事業に従事する外国人を受け入れていた。

地方から高齢者が去ってゆく 介護理由の住民転出75市町村(北海道新聞)

2000年に介護保険制度が始まり

24年が経過した今

介護保険サービスは

全国的に整備された状況かと思っていましたが

 

地方都市では

人材不足のため

介護サービスを提供できない

という状況があるとのこと

 

さらに

介護サービスが受けられないために

サービスが整備された地域へ

転居する高齢者も少なくないようです。

 

人材不足を補うための

外国人の受け入れ

という情報もありますが

 

そもそも

介護サービスの利用ニーズが

一部の住民に限られていた場合

 

サービスを提供する側も

必要とする売上があげられず

結局は撤退せざるを得ない

という状況になりかねません。

 

まして

新規に事業を立ち上げることは

さらに厳しい状況になります。

 

 

そう考えると

人材不足を補う

という考え方よりは

ある程度人口が集中しているエリアへの転居を

前向きに検討すべきなのかもしれません。

 

離れて暮らす両親がいる家庭では

定期的に家族が両親のもとに通ったり

必要に応じて

家族のもとに転居してもらったり

というケースもあります。

 

もし地方都市で

一人暮らしをしている高齢者がいれば

家族の暮らす地域への転居や

高齢者施設への転居も

 

介護が必要になった際の

選択肢の一つとして

検討しておく必要がありそうです。

 

 

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投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。