淘汰と新設の流れ

令和6年の介護事業者の倒産件数が過去最多

というニュースがありました。

去年、全国で確認された介護事業者の倒産は合わせて170件余りと、これまでで最も多くなったことが信用調査会社のまとめで分かりました。倒産の要因として、介護職員の不足や物価の高騰などの影響が考えられるということです。
東京商工リサーチによりますと、去年1年間に確認された介護事業者の倒産は全国で172件と前の年から1.4倍増え、介護保険制度が始まった2000年以降で最も多くなりました。

介護事業者の倒産 去年170件余 過去最多に 物価高騰など影響か(NHKニュース)

倒産が増えている背景には

右肩上がりで増え続けた介護事業所の数が

飽和状態となり

 

特に介護事業所が密集しているような地域では

事業所の淘汰が進んでいる

という状況が考えられます。

 

また

去年大きなニュースもありましたが

介護保険の基準を守れずに

悪質な運営を行う介護事業者や

不正を行う事業者などもあり

そういった事業者が淘汰されている

とも考えられます。

 

むしろ

不正を行うような悪質な事業者が淘汰されている

と考えていただくと

安心につながるかと思います。

 

 

一方で

新規に開設する事業所も一定数あり

全国の介護事業所全体の数を見ると

まだまだ増加傾向が見られています。

改定検証調査における自治体調査の集計状況について(pdf資料)

 

もちろん

事業所の開設エリアや規模によっては

サービスが行き届いていない地域

人員不足のため対応が困難になっている地域

などもあるかと思います。

 

ただ

倒産が増えているから

介護事業所が急激に減っている

というわけではなく

 

事業を引き継ぐ事業者や

新規に開設する事業者もある

ということをご理解いただき

不安ばかりが大きくならないようにと思います。

 

 

投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。

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