濃厚接触者の特定・行動制限待機期間の見直し
厚生労働省は3月16日
「オミクロン株の特徴を踏まえた濃厚接触者の特定・行動制限及び積極的疫学調査について」
という情報を全国の自治体向けに通知しました。
⇒濃厚接触者の特定・行動制限及び積極的疫学調査について(pdf資料)
通知の内容を簡潔にまとめた
1枚ものの資料も掲載されています。
見直しの大きなポイントとしては
- 一般の職場で濃厚接触者の特定を行わないこと
- 一律の出勤制限も求めないこと
- 「エッセンシャルワーカー」のみに適用していた待機期間の短縮を、一般の人に広げること
などがあります。
今回の見直しの背景として
事業所等で濃厚接触者とされた者の一律の行動制限の実施は、従事者の不足等に繋がる恐れがあり、社会経済活動への影響が大きくなるおそれがある。
このため、オミクロン株が主流である中において、事業所等における感染拡大防止対策は、社会経済活動の維持との両立の観点でバランスを取ることが求められる。
という考え方が示されています。
また
保育所等の休園・休校についても
保育所等の従事者(保育士・幼稚園教諭・小学校教諭等)が濃厚接触者となり、就業できずに、休園・休校等となった場合に、その対象となった子どもの育児のために保護者が欠勤せざるを得なくなり、社会経済活動への影響が大きくなるおそれがある。
として
保護者の就労継続が可能となるよう一部休園や代替保育等により保育機能を継続する取組を推進する
と示されています。
育児をする保護者の中には
介護も同時に行い
介護と子育てのダブルケア
という問題を抱えている保護者もいます。
また
育児をしながら介護の仕事に従事している
という人もいます。
保育所等の休園・休校してしまえば
ダブルケアの負担は重くなり
介護従事者が勤務できなくなれば
介護必要とする本人や介護をする家族に
負担がかかってきてしまいます。
今回の通知により
これまで「濃厚接触」という状態により
制限されてきた活動が緩和され
社会にとって
少しでもプラスの影響が出てくることを
期待したいですね。
投稿者プロフィール
- 2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。
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