認知症介護者と地域との連携

2022年の1年間で

認知症などの行方不明者の数が

1万8709人と過去最多の数だった

というニュースがありました。

 

認知症やその疑いがあり、行方不明になった人は去年、全国で延べ1万8700人余りと、これまでで最も多くなったことが警察庁のまとめで分かりました。統計を取り始めた2012年のおよそ2倍に増えていて、警察庁は行方不明者を早期に発見するため、自治体などとの連携を進めることにしています。

去年 認知症などの行方不明者 全国で延べ1万8700人余 過去最多(NHKニュース)

警察庁は行方不明者を早期に発見するため

自治体などとの連携を進める

とのことですが

 

自治体や地域との連携と同時に

認知症の方を介護する家族や介護施設側が

地域としっかり連携することもまた

大切になってくるかと思います。

 

認知症の方を介護する家族

というと

ボケてしまった家族の姿を

地域の人に見られたくない

という意識が働き

 

できるだけ認知症になったことを

周囲に知られないようにする

という場合が多くあります。

 

当然そういった気持ちを持たれることは

理解できますが

 

近隣の地域の方が

認知症の方が生活していることを

理解しているかどうかで

万が一何があったときの対応が

大きく異なる可能性があります。

 

地域の方に

広く伝える必要はありませんが

隣近所さんや昔からの知り合いなどには

認知症であることを理解してもらっておくと

万が一のときに

協力も得やすくなります。

 

冒頭のニュースのように

行方不明となったときなどは

大きな助けになるはずです。

 

認知症の方を介護しているということを

周りの人に話をするだけでも

 

介護している側としては

心の負担の軽減にも

つながるかもしれません。

 

また

介護施設などでは

地域に散歩に出かける機会などあれば

地域の人とも挨拶や会話を交わしたり

施設側から地域との交流の機会を設けたり

地域の交流の場に顔を出したりして

つながりを作ることも大切です。

 

認知症の方を介護する家族や

介護施設においては

日頃からの地域のつながりを

意識していけると良いかと思います。

 

 

投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。

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