転倒リスクと寝たきりリスク

高齢者が

介護が必要になった主な原因を調べると

”転倒・骨折”という理由が

高い割合を示しています。

 

それを知った家族としては

できるだけ転倒しないようにと

日常生活の行動を

必要最低限にしようと考える場合があります。

ただし

生活の中での動作が

少なくなればなるほど

筋力や体力は低下していき

動きたくても動けない状態になりかねません。

 

転倒リスクを抑えようとして

日常生活の行動を少なくした結果

寝たきりになるリスクを増やしていた

ということに結びついてしまうかもしれません。

 

確かに

活動範囲が大きければ大きいほど

転倒するリスクは増えますが

注意して行動していれば

転倒は防ぐことができます。

 

また

転倒予防のための

運動を行うこともできます。

 

一方で

行動を減らすことは

確実に筋力や体力を低下させることにつながり

確実に寝たきりリスクを高めています。

 

転倒・骨折を心配して

できるだけ行動を少なくしてほしい

という気持ちも分かりますが

 

それによって

本人が動けなくなってしまうという

寝たきりリスクを高めてしまうかもしれない

ということも理解しておきたいところです。

 

寝たきりになってしまえば

本人にとっても

家族にとっても

辛く大変な状況になるかと思います。

 

できるだけそうならないよう

適度な行動は継続できるように

必要以上に行動を制限しないように

注意していきたいですね。

 

 

投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。

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