通いの場の充実による介護費抑制
高齢者の介護予防のため
全国で通いの場が整備されています。
通いの場とは・・・
通いの場は、年齢や心身の状態等によって高齢者を分け隔てることなく誰でも参加することができ、介護予防などを目的とした活動を行う場です。通いの場が身近な場所にあることで、地域の支え合いの仕組みが醸成され、孤独・孤立予防にも寄与します。また、住民同士のつながりができることで防災・防犯の意識が高まり、地域の安心・安全にもつながります。
現在
要介護認定を受けて利用する
介護サービスの中にも
介護予防を目的とするサービスは多くあります。
特に
要介護認定で
”要支援”の認定を受けている方であれば
介護予防のサービスを利用している方も
多くいるかと思います。
介護費について考えてみると
例えば
要支援1の認定を受けた方が
デイサービスを利用した場合
地域によって若干異なりますが
週1回利用して
1か月あたり17,980円
という基準があります。
仮に
介護予防を目的としたデイサービスに
要支援1の方が
毎日10名利用していた場合
1か月あたりの費用は
17,980円(費用)×10名(定員)×7日(1週間)
=1,258,600円
年間で考えると
1,258,600円×12か月=15,103,200円
1割から3割の
利用者負担分があるとしても
なかなかの費用に
感じてもらえるかと思います。
この費用
介護予防のデイサービスに通う方々が
地域の通いの場に通うようになれば
通いの場の運営にかかる費用はあったとしても
介護保険等の税金でまかなわれる費用はなく
デイサービスを利用した場合の介護費が
ほぼまるっと
削減できることにもつながります。
高齢化とともに
増え続ける介護費を抑えるためには
通いの場のサービスを充実させ
介護費を使わずに介護予防に努める
ということが重要になってくるかもしれません。
すでに地域ごとに広がっている通いの場
ご自身の地域にどんな通いの場があるのか
地域包括支援センターなどに聞いてみてください。
自身の介護予防のためにも
将来の介護費負担を抑えるためにも
気になる通いの場があれば
ぜひ参加してみてください。
投稿者プロフィール
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- 2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。
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