4月からの診療報酬改定

今年の4月から、病院に受診した際の診察料や薬代などが変更になります。

 

厚生労働省は2月7日、2020年4月からの診療報酬改定の内容を決めたとのことです。

厚労省のページはこちらになります ⇒ 令和2年度診療報酬改定について

 

今回の改定では、全体で0.46%相当がマイナス改定

 

内訳でいうと

診察代に関わる報酬が0.55%プラス

薬代に関わる報酬が0.99%マイナス

となっています。

 

診察にかかる費用が上がり、お薬にかかる費用が下がります。

全体ではマイナス改定ですので、単純に数字だけを見て考えた場合

個人で病院を受診した場合の負担は減ることになります。

 

ただし、国全体で考えれば、高齢化で以前より病院を受診する人が増えれば

その分医療費は膨らみ、国民の健康保険料の負担に影響していきます。

 

「だったら、もっとマイナス改定して、我々の負担を減らしてほしい」

と思う人もいるかもしれませんが、

マイナス改定となれば、医療機関側の収入が減ってしまいます。

 

例えば、病院の収入が極端に減ってしまっては、病院経営自体が立ち行かなくなり

そもそも我々が頼りにする病院自体がなくなってしまう可能性もあります。

そうならないためにも、双方のバランスの調整が大切になります。

 

高齢化が進み、平均寿命も延びていることで、介護の分野だけでなく

医療にかかる費用も増え続けています。

増え続ける医療費に対して、2年ごとに改定し、費用のバランスをとっている状況です。

介護保険は3年ごとの報酬改定でバランスをとっています。

 

個人の負担だけで考えると報酬改定に対して思うところもあるかもしれませんが、

国の中では、日本全体の未来を考えて、様々な議論が行われているのです。

投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。

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