身寄りのない高齢者の増加

これから先の

社会課題のひとつとして

「身寄りのない高齢者等の増加」

という課題があげられています。

 

厚生労働省の資料では

現状の課題として

世帯数の推移を見ると、高齢者単身世帯はさらに増加し、2050年頃には全世帯のうち5世帯に1世帯が高齢者単身世帯になることが想定されている。こうした世帯構成の変化に伴って、身寄りのない高齢者等の増加が見込まれる。

と示されています。

地域包括ケアシステムの深化(相談支援の在り方)(pdf資料)

身寄りのない高齢者の中でも

特に支援が必要な高齢者となると

 

地域のコミュニティにも属せず

外出の機会もほとんどない

本当に孤立した生活をしている方

になってくるかと思います。

 

そういった方への支援となると

直接本人宅へ訪問し

困り事をうかがうなど

アウトリーチと言われる対応が

必要になります。

 

他人を寄せ付けない

人とコミュニケーションをとるのが苦手

コミュニケーションをとりたくない

という方もいるかもしれませんので

 

想像する以上に

難しい対応になるかもしれません。

 

現状では

地域包括支援センターが

支援の役割を担うとされていますが

 

地域包括支援センターの職員も

窓口での相談対応や

介護サービスの調整等の業務で

割かれる時間が多く

 

個別の対応をしていくとなると

なかなか難しい状況のようです。

 

 

そんな中でも

地域住民の方々も協力しながら

 

例えば

孤立している方が

コミュニティに参加できるよう

働きかけることができれば

 

少しずつでも

孤立化の課題は

解消していけるかもしれません。

 

地域住民の中でも

問題意識を共有し

動いていく必要がありそうです。

 

それぞれの地域で

個別の課題を共有しながら

身寄りのない高齢者でも

安心して生活できる社会にしていきたいですね。

 

 

投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。