第187回社会保障審議会介護給付費分科会
先週の10月9日
第187回社会保障審議会介護給付費分科会が開催され
令和3年度介護報酬改定に向けた議論が進められています。
掲載資料の中では
【資料2-1】基本的な視点(概要)(案)を見ていただくと
概要がまとめられています。
ポイントは5つあげられており
- 感染症や災害への対応力強化
- 地域包括ケアシステムの推進
- 自立支援・重度化防止の取組の推進
- 介護人材の確保・介護現場の革新
- 制度の安定性・持続可能性の確保
となっています。
その中でも注目したいのが
3. 自立支援・重度化防止の取組の推進
です。
今まで
自立支援・重度化防止の取組を評価する仕組みとしては
専門職の配置や連携などの体制作りや
個々の機能訓練計画や実施内容など
その取組みについてが中心となっていて
自立支援の結果に対しては
その評価方法が難しいこともあり
算定基準が厳しいうえに、報酬単価は低いという状況でした。
「何をしたか?」の評価は高く
「どうなったか?」の評価は低い
という状況です。
その「どうなったか?」の
自立支援の結果に対する評価の見直しが検討されています。
介護が必要な人が
今よりも元気になってもらうために
今以上に状態が悪くならないために
しっかりと結果を出している事業所が
今まで以上に評価される仕組になることが考えられます。
介護事業所としては
自立支援の働きかけについて
基準に定められたことだけをただ実行するだけでなく
維持改善するためにはどうしたらよいか
より専門的な知識の習得や
アプローチ方法が必要になってくるかもしれません。
自立支援の取組みについては
普段の業務の中で、学びながら実践できることもあるかと思います。
法改正を待ってからではなく、
今の段階で、できることを考え
対応いただけると良いかと思います。
投稿者プロフィール
- 2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。
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