はがきで「つながり」創出

兵庫県丹波市民生委員児童委員連合会(開田昇会長)が、市内の75歳以上に往復はがきを送付し、日常生活の困り事などを書いて返信してもらう事業(返信率79%)で、本人の希望により民生委員が訪問した660人のうち、独居高齢者を訪問対象とする従来の活動ではつながれなかった人が214人を占めた。同連合会は「高齢者夫婦のみの世帯や日中独居世帯など、普段は関わりの少ない高齢者とも新しいつながりができた」とした。うち107人は現在も継続して訪問している。

はがきで「つながり」創出 コロナ禍の高齢者支援事業 新規訪問にもつなげる(丹波新聞)

 

『民生委員』という人がいることは理解していても

具体的にどんな活動が行われているのか

知らない人も少なくないかと思います。

 

民生委員も

地域ごとで活動していますので

それぞれの地域によって

活動内容は異なってくるかと思います。

 

そんな中

京都府丹波市の民生委員は

冒頭のニュースにあるような活動を通して

高齢者の見守り支援に携わっています。

 

今回の往復はがきを活用した取り組みを通して

ニュースの中にもありますが

「独居高齢者でないので従来では訪問対象外だが、独居でなくても困っている高齢者は潜在的におられる。家族がいても話す機会がないという人もいる。認識を新たにしたい」

という気づきは

大変重要なことかと思います。

 

家族と同居しているから安心

と考えてしまいがちですが

日中は家族が皆働きに出ている

という家庭は増えてきています。

 

息子夫婦や孫と一緒に生活していたとしても

日中は独り暮らしと同じ環境

というケースがあります。

 

日中に何もせずに

ただただ家で過ごす時間が長ければ

しだいに身体機能や認知機能の低下が

みられるかもしれません。

 

そういった状況であれば

地域の通いの場のサービスや

介護予防のサービスなどを活用することで

元気に過ごしていただけるかもしれません。

 

 

今回のはがきを使った取り組みについては

他の地域でも参考にできる取り組みかと思います。

広く共有していきたいですね。

 

 

投稿者プロフィール

武藤 至正
武藤 至正
2005年、介護ベンチャー企業に入社。グループホームの開業準備、行政への指定申請、入居相談、運営管理業務に携わる。2010年には、介護複合施設の開業準備から運営管理までを経験。その後、有料老人ホーム、デイサービスの管理者として現場経験を重ね、2012年からはデイサービスのフランチャイズ本部にて、フランチャイズ加盟店に対しての開業研修、運営支援業務に携わる。

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